科研費申請書の冒頭診断|最初の300字が「審査員に伝わる」か60秒でチェック

審査員は、あなたの申請書を最初の段落で「読む価値があるか」判断しています。一人の審査員が読む調書は数十件。研究の中身に入る前に、「何を・なぜやるのか」が掴めない冒頭は、それだけで評価を落とします。

この診断は、申請書の冒頭300字ほどを貼るだけで、「審査員にどう読まれるか」を認知科学の5つの基準で採点します。研究の新しさや妥当性を判定するものではありません。「内容は良いのに、読まれ方で損をしていないか」を確かめる道具です。

使い方:申請書の「研究目的」または「概要」の冒頭(最初の1〜2段落・300字前後)を貼り付けて、ボタンを押してください。
無料・登録不要。入力した文章はブラウザの中だけで処理され、サーバーには送信・保存されません。
0 文字目安:150〜400字
80字以上の文章を貼り付けてください(短すぎると判定できません)。

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次の一歩

この診断は「読まれ方」の型をチェックするものです。研究の中身が審査員に届くかどうかは、人の目で読む必要があります。

LINEでは、いちばん伝えたい一文を送っていただければ村中が直接添削して返します(無料・回数制限あり)。全体の添削は認知科学の基準で1往復、5営業日でお返しします。

この診断で見ている5つのこと

採点の基準は、ブログ「伝わるを科学する」で扱ってきた研究知見と、産学連携で500件以上の研究計画を「審査する側・つなぐ側」から読んできた経験をもとにしています。

  • 結論の位置 — 目的の一文が何文目にあるか。結論を先に受け取ると、脳は続きを「答え合わせ」として処理します(予測処理理論)。
  • 一文の長さ — 平均と最長の文字数。作業記憶で一度に保持できるのは4±1のかたまり。長い文は読み直しを強います。
  • 専門用語の負荷 — 100字あたりの専門用語・略語の数と、定義なしの略語。審査員の多くは隣接分野です(専門知の呪い)。
  • 重要性の明示 — 「何が未解決か」と「解けると何が変わるか」が冒頭にあるか。ギャップが示されると、人は続きを読みたくなります。
  • 具体性 — 「など」「様々な」「検討する」といった曖昧語の数と、数字の有無。具体的な語は「実現できそう」という判断につながります。

診断でわかること、わからないこと

わかること:読み手の負荷、情報の順序、曖昧さ。つまり「型」の問題です。ここは自分で直せますし、直すと確実に読まれ方が変わります。

わからないこと:研究の新規性、方法の妥当性、審査区分との相性、研究遂行能力欄との整合。ここは人が全体を読む必要があります。診断の点数が高くても、中身が審査員の関心とずれていれば通りません。

添削で、冒頭はこう変わる(サンプル)

同じ研究でも、書き方で読まれ方は変わります。下は、申請書によくある典型的な傾向をもとに作った架空の例です(守秘のため、実際の申請書は掲載していません)。上の診断に貼ると、それぞれの点数を確かめられます。

添削前 — 診断 56点

近年、認知症の早期診断は社会的に重要な課題となっているが、様々なバイオマーカーが提案されているものの、簡便かつ低侵襲で高精度な手法は未だ確立されていない。特に、血液中のエクソソームに含まれるmiRNAは有望とされるが、AD患者における発現プロファイルの解析は限られており、また測定のばらつきなどの問題も多くの研究で指摘されている。そこで本研究では、独自に開発したDLS法を用いて、AD患者100名の血中エクソソームmiRNAを網羅的に解析し、早期診断マーカーの候補を同定することを目的とする。

添削後 — 診断 90点

本研究の目的は、血中エクソソームの小分子RNAを指標に、認知症を発症前に見つける血液検査を確立することである。現在の診断は画像と髄液検査に頂っており、費用と侵襲性のために早期のスクリーニングには使えない。この壁を越えれば、発症前の介入という新しい治療の選択肢が開く。独自に開発した分離法を用い、患者100名の血液から候補を絞り込む。

何を変えたか:目的を1文目に移し、「なぜ今の方法ではだめか」を一文で示し、「解けると何が開くか」を足しました。略語(AD、DLS)を日本語に戻し、一文を短く切っています。研究の中身は一切変えていません。変わったのは、審査員が最初の10秒で受け取る情報の順番だけです。

よくあるご質問

入力した文章はどこかに送られますか?

送られません。採点はすべてお使いのブラウザの中で行われ、当サイトのサーバーにも第三者にも送信・保存されません。ページを閉じれば消えます。

学振(DC・PD)や他の助成金にも使えますか?

使えます。「研究目的」「研究の概要」の冒頭であれば、種目を問わず同じ基準で読まれます。学振の「研究の位置づけ」の冒頭にもそのまま使えます。

点数が低かったのですが、研究がダメということですか?

いいえ。この診断は研究の質を見ていません。「良い研究が、読まれ方で損をしていないか」を見ています。点数が低い冒頭は、直すと最も効果が出る冒頭でもあります。

直したあと、誰かに読んでもらえますか?

LINEでは、いちばん伝えたい一文を送っていただければ村中が無料で添削して返しています。申請書全体を認知科学の基準で読む有料の添削(20,000円〜)と、概要図(ポンチ絵)の設計もあります。詳しくは研究者向けページをご覧ください。

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