「20件」は「8件」より多い? 分母無視を防ぐ比率・リスク資料の作り方
件数だけを見ると20件は8件より多く見えます。しかし20件中の母数が1,000、8件中の母数が100なら、割合は逆転します。分母無視と比率バイアスの研究を基に、件数・分母・割合を誤解なく伝える資料と図解の作り方を解説します。
件数だけを見ると20件は8件より多く見えます。しかし20件中の母数が1,000、8件中の母数が100なら、割合は逆転します。分母無視と比率バイアスの研究を基に、件数・分母・割合を誤解なく伝える資料と図解の作り方を解説します。
TEDが動画を無料公開した2006年から、実務書の黄金期、ジョブズのiPhone発表の構成分析まで。そして神経科学の参入。話し手と聞き手の脳は本当に同期するのか、オキシトシン説はどこまで信じられるのか。連載第一部を締めくくる、物語と説得の到達点です。
複数案を比べる途中で本命が生まれると、その後の情報まで本命に有利に見えることがあります。決定前の情報歪曲に関する研究と限界を基に、評価基準を先に決め、案ごとの事実を別々に記録する比較資料と審査手順を解説します。
資料を14.2回読んだ人が、3.4回の人に1週間後には負けました。テスト効果(検索練習)の研究が示すのは、繰り返し入れることと後から出せることは別だという事実です。効果量、いまも割れている論点、説明会や研修への落とし込みまでを図解つきで解説します。
人は他人の偏りには気づいても、自分の判断は客観的だと思いやすい傾向があります。バイアスの盲点に関する研究と限界を基に、判断基準・反対証拠・確信度を見える形にし、人ではなく手順で偏りを点検する会議資料の作り方を解説します。
情報の豊かさは注意の貧困を生む。1971年のハーバート・サイモンの一文から、検索とSEOによって機械が読者になった転換、ニールセンのFパターン、無限スクロールの設計倫理、そして生成AI時代の最適化まで。注意という希少資源をめぐる半世紀をたどります。
弱さを見せる行動を、私たちは自分にだけ厳しく採点します。ビューティフル・メス効果と呼ばれるこのズレを、7研究の原典と2021年の追加検証、そして助言要請・謙遜自慢の研究から読み解き、逆効果になる3つの境界線まで整理します。
「1人の物語は統計に勝つ」とされる特定可能な被害者効果。2016年のメタ分析と1,004人・1,835人の事前登録追試が示した効果量の実像と、それでも追試で消えなかった「自分の一手が届く感覚」の使い方を解説します。
行動する予定を尋ねるだけで、その後の行動がわずかに変わることがあります。質問行動効果の研究、効果の限界、会議・アンケート・資料で相手の選択を守りながら次の一歩を具体化する方法を解説します。
「議論は戦争だ」というレイコフとジョンソンの発見は、プラトンの告発への2300年越しの反論でした。精緻化見込みモデルの二つのルート、タフテのデータインク比、ノーマンのアフォーダンス。平明文体運動が「比喩を削れ」と言い続けた300年に、認知科学が出した答えを追います。