科研費「研究方法」欄の書き方|審査員が「実行できる」と判断できる計画の3点セット
科研費の研究計画調書で「専門知の呪い」が最も出やすいのが、何をどのように、どこまで明らかにするかの記述です。計画錯誤の研究と審査の評定要素をもとに、問い・手法・達成基準を1対1でつなぐ書き方とやりがちなNGを解説します。
科研費の研究計画調書で「専門知の呪い」が最も出やすいのが、何をどのように、どこまで明らかにするかの記述です。計画錯誤の研究と審査の評定要素をもとに、問い・手法・達成基準を1対1でつなぐ書き方とやりがちなNGを解説します。
自分の仕事にかぎって完了時間を短く見積もる「計画の錯誤」。卒論調査の予測33.9日と実際55.5日、他人を見積もると逆に長くなる非対称、そして近年の批判までを整理し、分解・逆算・実績・幅で伝える手順にまとめます。
件数だけを見ると20件は8件より多く見えます。しかし20件中の母数が1,000、8件中の母数が100なら、割合は逆転します。分母無視と比率バイアスの研究を基に、件数・分母・割合を誤解なく伝える資料と図解の作り方を解説します。
TEDが動画を無料公開した2006年から、実務書の黄金期、ジョブズのiPhone発表の構成分析まで。そして神経科学の参入。話し手と聞き手の脳は本当に同期するのか、オキシトシン説はどこまで信じられるのか。連載第一部を締めくくる、物語と説得の到達点です。
複数案を比べる途中で本命が生まれると、その後の情報まで本命に有利に見えることがあります。決定前の情報歪曲に関する研究と限界を基に、評価基準を先に決め、案ごとの事実を別々に記録する比較資料と審査手順を解説します。
資料を14.2回読んだ人が、3.4回の人に1週間後には負けました。テスト効果(検索練習)の研究が示すのは、繰り返し入れることと後から出せることは別だという事実です。効果量、いまも割れている論点、説明会や研修への落とし込みまでを図解つきで解説します。
人は他人の偏りには気づいても、自分の判断は客観的だと思いやすい傾向があります。バイアスの盲点に関する研究と限界を基に、判断基準・反対証拠・確信度を見える形にし、人ではなく手順で偏りを点検する会議資料の作り方を解説します。
情報の豊かさは注意の貧困を生む。1971年のハーバート・サイモンの一文から、検索とSEOによって機械が読者になった転換、ニールセンのFパターン、無限スクロールの設計倫理、そして生成AI時代の最適化まで。注意という希少資源をめぐる半世紀をたどります。
弱さを見せる行動を、私たちは自分にだけ厳しく採点します。ビューティフル・メス効果と呼ばれるこのズレを、7研究の原典と2021年の追加検証、そして助言要請・謙遜自慢の研究から読み解き、逆効果になる3つの境界線まで整理します。
「1人の物語は統計に勝つ」とされる特定可能な被害者効果。2016年のメタ分析と1,004人・1,835人の事前登録追試が示した効果量の実像と、それでも追試で消えなかった「自分の一手が届く感覚」の使い方を解説します。