THE LAB伝わるを科学する

なぜ、正しいことを言っているのに伝わらないのか。
なぜ、ある人の言葉だけが人を動かすのか。

このブログは、「伝える技術」ではなく
「人の認知の中で、どのように意味が形成され、行動が生まれるのか」を
認知科学・心理学・デザイン・組織論の視点から読み解く知的探究の場です。

プレゼン、研究説明、経営、教育、組織づくり――
あらゆる「伝わらなさ」の課題を解決するために、
認知科学、神経美学、行動経済学、そして急速に進化するAI技術の知見を統合し科学的な地図を描いていきます。

THE LABは、AIという強力なリサーチパートナーと共に、その最前線を切り拓く探求の記録です。
設計された感動を、あなたの手に。

ナラティブ・トランスポーテーションとは?物語に没入した人が反論しなくなる認知科学と、その限界

物語に没入すると、人は批判的検証をやめ、反論しなくなる——ナラティブ・トランスポーテーションの原典論文と最新メタアナリシス(N=24,380)をたどり、効果量・設計変数・そして「物語は本当に非物語より説得的なのか」という不都合な事実まで正直に解説します。

説得される前に守る──プレバンキングと心理的予防接種の設計

事後的な情報の訂正(ファクトチェック)は、人間の認知構造上、往々にして手遅れである。デジタルプラットフォーム上で誤情報や操作的な言説が拡散する速度に対して正しい説明が追いつかないという物理的な非対称性に加え、一度形成された信念を事後的に解体することは極めて困難だからである。この課題に対する認知科学

説明は「相手の前提」から始めよ:認知科学が明かす「共通基盤(Common Ground)」のデザイン術

本稿の結論は、「わかりやすさとは、磨かれた文章術ではなく、相手との間に『共通基盤(Common Ground)』を構造的にデザインする技術である」ということです。言葉が噛み合わない根本原因は、語彙力ではなく、互いが持つ「暗黙の前提」のズレにあります。本記事では、最新の認知科学・語用論・行動データの

【知の錯覚】無関係な現象を説明するだけで人は自らの無知に気づく。読者に「理解不足」を発見させるコミュニケーションの科学

人は「自分が世界をどれほど深く理解しているか」を著しく過大評価しています。日常的な機械の仕組みや社会課題など、実は表面的な知識しか持たないにもかかわらず、私たちは「完全に理解している」と錯覚してしまうのです。本記事では、2002年に提唱された代表的理論「説明深度の錯覚(IOED)」から、無関係な現

なぜ「正論」ほど疑われるのか?——エピステミック・ヴィジランス(認識論的警戒)と「伝わる」の認知科学

「完璧な論理とデータで説明したのに、なぜか相手が納得してくれない」——そんな経験はないだろうか。実は、人間の脳は「客観的な正論」をそのまま受け入れるようにはできていない。人間は進化の過程で、騙されたり誤情報を受け取ったりするリスクを防ぐため、「エピステミック・ヴィジランス(認識論的警戒)」という強

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