THE LAB伝わるを科学する

なぜ、正しいことを言っているのに伝わらないのか。
なぜ、ある人の言葉だけが人を動かすのか。

このブログは、「伝える技術」ではなく
「人の認知の中で、どのように意味が形成され、行動が生まれるのか」を
認知科学・心理学・デザイン・組織論の視点から読み解く知的探究の場です。

プレゼン、研究説明、経営、教育、組織づくり――
あらゆる「伝わらなさ」の課題を解決するために、
認知科学、神経美学、行動経済学、そして急速に進化するAI技術の知見を統合し科学的な地図を描いていきます。

THE LABは、AIという強力なリサーチパートナーと共に、その最前線を切り拓く探求の記録です。
設計された感動を、あなたの手に。

科研費 申請書の書き方|採択される研究計画調書「伝わる」設計のコツ

採択される科研費の申請書には、研究の質だけでなく「伝わる設計」が欠かせません。どれほど優れた研究計画でも、多忙で多分野の審査員に一読で価値が伝わらなければ、正当に評価されないからです。本記事では、認知科学の視点から採択される研究計画調書の書き方を、構成・図表・表現の3点で解説します。

直感で心を動かし、理性で納得させる:CVRを高める「BEAFの法則」とWeb心理学

ユーザーがWebページを離脱するか否かを判断する時間は、わずか数秒。対面営業の常識が通用しないデジタル世界において、絶大な効果を発揮するフレームワークが「BEAFの法則」である。本稿では、楽天等のECコンサルティング現場から生まれたこの日本独自の法則を、ノーベル賞学者の「二重過程理論(システム1・

AIがプレゼンを作る時代に、なぜ「あえて負荷をかける」のか:脳科学が示す伝わるデザインの価値

AIが数秒で完璧な企画書やプレゼン資料を生成する現代。私たちは圧倒的な生産性を手に入れた一方で、無意識のうちに「考える力」を手放しつつある。最新の認知科学・脳科学研究は、AIへの「認知的オフロード(思考の外部化)」が人間の批判的思考力を低下させ、専門医の腫瘍発見能力すら奪い、脳に不可逆的な「認知の

脳は「結論」を予測したがっている:予測コーディングと認知負荷理論が解き明かす「PREP法」の科学

丁寧に背景や経緯から説明しているのに、相手に「結局、何が言いたいの?」と話を遮られてしまう。その原因は、あなたの説明スキルや情報量の不足ではなく、人間の脳が持つ「情報処理アルゴリズム」と「情報の提示順序」の決定的なミスマッチにあります。本記事では、論理的コミュニケーションの世界標準フレームワークで

記憶に残る「SDS法」:脳科学と心理学で設計する、忘れられない伝え方

複雑な情報を一生懸命に伝えたはずなのに、相手の記憶に全く残っていない。そんな「伝わらない」という壁を打ち破る古典的かつ最強のフレームワークが「SDS法(Summary-Detail-Summary)」です。単なるプレゼン技法と思われがちなこの手法ですが、実は「系列位置効果」や「長期増強(LTP)」

脳は「結論」を予測したがっている。認知科学と神経心理学が解き明かす「PREP法」の圧倒的説得力

「結論から話せ」——ビジネスパーソンであれば誰もが一度は受けるこの指導。しかし、Point(結論)→Reason(理由)→Example(具体例)→Point(結論)という単純な「PREP法」が、なぜこれほどまでに人の心を動かし、深い納得を生むのかを科学的に説明できる人は少ない。本稿では、その背後

食わず嫌いは「人わず嫌い」か?:味覚と性格、対人関係を繋ぐ認知科学とビッグファイブ理論

「食べ物の好き嫌いがない人は、人間関係でも好き嫌いがない」—この直感的な噂は、単なる都市伝説ではなく、認知科学と心理学の膨大なデータによって裏付けられつつあります。本記事では、人間の性格を5つの因子で分析する「ビッグファイブ理論」や、未知の食べ物を極度に避ける「食のネオフォビア(新奇性恐怖)」の観

「伝える」から「伝わる」へのアルゴリズム:複雑性と認識論的交渉を乗り越える科学的アプローチ

社会のニーズ、読者のリテラシー、時間的制約。私たちが何かを「伝える」とき、考慮すべき変数は無数に存在する。しかし、これらに優先順位をつけ、「伝わる」へと昇華させる普遍的なメカニズムは存在するのだろうか。本稿では、認知科学における「資源合理性」から、社会学における「大衆化の支配的見解」への批判、そし

カントを5分で語ることは「嘘」なのか?学術的知識を社会に実装する「教授学的転置」と認知心理学の交差点

「難解な専門知識をわかりやすく要約・図解することは、学問の劣化であり、表面的な嘘を広める行為なのではないか」——ブログ執筆やプレゼン制作において、専門性を持つ発信者ほど、こうしたジレンマに直面します。本稿では、フランスの教育学で提唱された「教授学的転置(Didactic Transposition

TOP