THE LAB伝わるを科学する

なぜ、正しいことを言っているのに伝わらないのか。
なぜ、ある人の言葉だけが人を動かすのか。

このブログは、「伝える技術」ではなく
「人の認知の中で、どのように意味が形成され、行動が生まれるのか」を
認知科学・心理学・デザイン・組織論の視点から読み解く知的探究の場です。

プレゼン、研究説明、経営、教育、組織づくり――
あらゆる「伝わらなさ」の課題を解決するために、
認知科学、神経美学、行動経済学、そして急速に進化するAI技術の知見を統合し科学的な地図を描いていきます。

THE LABは、AIという強力なリサーチパートナーと共に、その最前線を切り拓く探求の記録です。
設計された感動を、あなたの手に。

「伝わらなかった」の解剖学 — 炎上・否決・すれ違い謝罪を科学で検死する

なぜ「ちゃんと言ったのに伝わらない」のか?結論:あなたの脳は、相手が「まだ知らない」状態を再現できないからです。これを認知科学では「知識の呪い(curse of knowledge)」——一度知ってしまうと、それを知らない人の心を想像できなくなる認知バイアス——と呼びます。その古典

「正しいこと」を言うほど信じてもらえない時代に──専門家不信は誰がつくるのか

「正しいことを言っているのに、なぜか信じてもらえない」。その原因を、私たちはつい発信者個人の「伝え方」に求めてしまう。しかし最新の研究は、専門家への不信が専門家・メディア・公衆という三者の共構成(co-construction)によって生まれることを示している。SNS上の4万件超のコメントを分析し

感情の力を利用した「伝わる」発信の科学的基盤:記憶、意思決定、そして信頼構築のメカニズム

情報が溢れる現代、論理だけでは人の心に届きません。なぜ「感情」が記憶や意思決定を動かすのか。本記事では、扁桃体と海馬の相互作用 や、統計を遥かに凌駕する「物語」の記憶定着力 など、科学的エビデンスに基づいた発信術を解説します。ポジティブな感情が思考を拡張させる心理的メカニズム から、長期的な信頼を

プレゼンターのパラドックス:欺瞞、信頼性、そして遅延説得の科学

序論:アリストテレスのエトスと「成功するまでやり過ごす」時代の到来古代ギリシャの哲学者アリストテレスは、説得術の核心をなす三つの要素「エトス(話し手の信頼性)」「パトス(聞き手の感情への訴え)」「ロゴス(論理)」を提唱した。中でも彼が最も重要視したのはエトスであった。話し手の品性、知性、そ

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