Wiley社『ChemPhotoChem』Front Cover論文の被引用インパクトに寄与する、認知科学に基づくカバーアート設計戦略

不可視な「紫外発光」を可視化する、科学とデザインの融合。

世界的化学ジャーナルにおける、研究成果の視覚的翻訳と表紙デザイン

1. プロジェクト概要

世界的な学術出版社Wiley-VCHが発行する光化学ジャーナル『ChemPhotoChem』(2024年5月号)において、京都工芸繊維大学・清水正毅教授らの研究チームによる論文が表紙(Front Cover)に選出されました。伸滋Designは、この栄誉ある号のカバーアート制作を担当しました。

本プロジェクトの挑戦は、人間の肉眼では捉えることのできない「紫外発光(Ultraviolet Emission)」という物理現象と、それを可能にする「固体状態での分子制御」という高度な科学的ロジックを、一枚のアートワークとして翻訳することにありました。通常、有機分子は固体になると光を失う傾向にありますが、本研究の分子は集まることでより強く輝く性質を持ちます。

私たちは、研究者との綿密な対話を通じ、この「個と集合のドラマ」をデザインのコンセプトに据えました。分子が整然と並ぶミクロな秩序と、そこから放たれるエネルギーの躍動を、認知科学に基づく色彩設計(不可視光の可視化メタファー)とダイナミックな構図で表現。「見えない光」に輪郭を与え、研究の革新性を直感的に伝えるデザインを実現しました。

このデザインは、編集部による厳正な審査を経て採用され、日本の研究力を世界に発信する一翼を担いました。

2. プロジェクトデータ

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